献本だらうが気にしなくても良いけどねぇ

個人的には、献本が苦手です。
ぶっちゃけいらないのに渡されると返さなきゃいけないような、
でも超小部数(10部とか)だとその1冊が惜しいような、あー、もうどうすればいいのっ!
となってしまうのですよ。ほんと、貰ってもまったく読む気が起きないのが一番困る。
小さい人間ですいません。

その昔、阪神の赤星選手が障碍者のために寄贈した車椅子を、無断でネットオークションに出品されて本人が憤ってゐた事を思ひ出す。

当時、善意で貰ったものを転売するのは道義に反するとは思ったが、その一方で善意なんて自己満足なものだから、感謝しろと強要するのも何か違ふなあと、もやもやとしてゐた気がする*1。似たやうな話は差し入れでしばしば聞きますね。幸ひ今までそんな心情を抱いた事はないけれど、貰ひものをして困ったと思ふ気持ちは理解出来ます。

なので(あくまでもうちの場合ですが)確かに手渡すまではこちらの責任の下、最大限良い本・良い作品を渡せるやう尽力しますけど、渡した*2後はその人が自由にして良いと思ってます。売るなり焼くなり切り刻むなり*3

どだい万人受けする作品など(取り分け二次創作では)有り得ないと思ってゐるし、そもそもそんなところは目指してゐないので、献本であっても自己紹介・感謝以上の意はこめてゐません。要らないなら要らないとはっきり言ってもらへた方がお互い幸せになれるでせうが、良心が痛むなら無理する事もありませんし、私も凹まなくて済みます。

尤も、うちの本はまづ売れないので破棄一択になりますけどね。てか、万一売れたら匿名でも良いのでメールして下さいw

*1:のちに絶望先生でそれが「お布施の心」であると学ぶ。まあ、善行を積む人に高徳を求めるのもをかしな話だなと、今なら思ふ。

*2:当然購入も含む

*3:奥付でも、複製・改竄する事以外は認めてゐます。