本年も多くの方にお世話になりました。

久しぶりに年末記事を。既に飲んでるので全くといっていいほどまとまりがないですが、どうぞお許しを(笑)


今年はなんといっても、30歳を迎える年だったので、それを意識した一年でした。幸い、仕事的には余裕のある時期だったので、このタイミングで次の10年をどうやって生きていこうかと自問自答しながらの毎日だったなあと思います。
会場が1.5倍に増えてどうなるか心配だった名華祭ですが、初めて使うホールであろうと、しっかり開催できる仲間とリソースが揃ったという確信が持てたのは大変嬉しいことでした。問題がないわけではないのですが、それでも乗り越えていけるだろうという自信を持てたのは大変ありがたいことだと思います。
そのうえ、当日はカタログが売り切れる予想以上の盛況になったこと、またそのなかで幻想郷フォーラムでの長らくの夢だったオーラルセッション(プレゼンテーション)を実現できたことも、東方名華祭というイベントのポテンシャルの高さを感じさせました。
例大祭では久しぶりに阿求日記の新刊を出しましたが、個人的にはあまり良いできではなかったなあという反省でした。ただ、鈴奈庵でも色々と考えてしまう部分が色々と出てきたので、流されることなくそこをもっと考察しいきたいあと思います。もう少し読み込もう。
夏コミは東方コミュニティ白書2016、阿求10周年ということでそれにふさわしい総集篇をと意気込んで原稿に臨みましたが、ふくれあがったページ数が絶望的な量となり、やむなくプレビュー版の発行にとどめるという事態となりました。結果的には英断だったと思います。というのも、この時期はイベント側で色々あったこともあり、精神的にだいぶしんどかったです。体力よりも気力が枯渇したのは東方では初めてで、時間がいくらあっても気力が枯渇したらどうしようもなくなるんだなあと痛感した出来事でした。
それで今年の秋は、枯渇した気力との戦いだったように思います。良くも悪くも、これまでの作業の定型化・効率化させてきたことで救われた部分がだいぶあったと思います。いままでそれで浮いたリソースを新しいことにつぎ込んでいたわけですから、だいぶ後ろ向きな貯金の活用になったなあと。致命的な事態こそ起きませんでしたが、色々と綱渡りだったと思います。大反省です。
京都合同は、イベント側が積極的に企画を立てなくても、サークルの皆様がたくさんの企画を立てていただきました。京都合同は、サークル参加者の「創る」という意思と、一般参加者の「ほしい」という意思がとても強いイベントだと感じていて、スタッフも「用意する」事に愚直に打ち込んでくれるイベントです。一参加者として、これほどテンションの上がるシチュエーションはありません。このイベントのおかげで、私はまだまだ東方を好きでいられるなと、全ての参加者に感謝しきりです。
冬コミは、なんといっても東方コミュニティ白書を発行できたことがすべてだと思います。おかげさまで、シリーズ史上最もでかくて分厚い本になりましたが、胸を張って頒布できるものに仕上がったと思います。もちろん、もっと時間があればより作りこめただろうことは否めませんが、間違いなくいま出せる最高のものであったと思います。
逆にいえば、このレベルの本はもう出せないだろうなと。あとがきでも書きましたが、東方コミュニティは大きく広がって、その全てを網羅するという野心的な試みにも限界があるなと思います。今年はじめて追加した項目が色々あるのですが、なろうにしろNsenにしろいつからあるよって話で、今更取り上げるとか遅すぎるだろうという自問しつつの執筆でした。同じコンセプトでやるのは、まあ…………東方30周年のときくらい? かもしれません。予定は未定。


今年の冬コミで色々な人と話をした印象ですが、「東方コミュニティの裾野は確かにここ数年広がった。ただ、二次創作を楽しむ人は増えているのだろうか?」というのが色々な人の共通見解なのかなあという感触でした。どうやら東方がこれまでにない新たな層に「発見」されたことは間違いないと思うのですが、そうした人たちが絵を描きSSを書き音楽や動画やグッズを作る「創作」に楽しさを見いだしてくれるためには、何かきっかけが必要なのかなあと。
ただ、まあじゃあお前は誰に教わったんだといわれれば、そんなことはないんですよね。「楽しそうだからやってみた」、これに尽きる。であるなら、これからも楽しそうに創作をやっていることが、一番の創作人口を増やす道なのかなとも思ったりします。本質的に楽しいものですから、表現をするこということは。
しんどいことが多かったので忘れそうになるんですが、やりたいことをやりたいようにすることが、結局のところは一番なのかもしれません。


これまで同人というか東方に私生活の大半をつぎ込んできたんですが、これからはそうもいかないだろうから、無理やりでも「同人以外の時間」を確保するようにしました。これも今年の一つの成果です。これからも、持続可能性を維持した同人生活を送って生きたいなと思います。
今後とも久樹輝幸と久幸繙文をよろしくお願い申し上げます。