無題

人が朽ちゆく廃墟に懐旧の情を覚えるのは、廃墟とは人が打ち棄ててきたものの象徴であり、それに対する無意識の罪悪感があるからなのかも知れない。今日の恩恵を意識すればするほど、その為に払ったものたちの存在を、『記録』ではなく『記憶』として、廃墟はまざまざと見せつけるから。

とか思ったり思はなかったり。