手塚治虫の「全作品」が合法的に二次利用可能という画期的試みがあるらしい

Open Post.JPといふ経済産業省主催のサイトがある。何とここでは、手塚治虫の作品が自由に二次利用可能なのだと言ふ。

Open Postでは、クリエーターは作品制作の際に、コミュニティのために一時的に提供された「テーマ作家」の作品(キャラクター、ストーリー、ロゴデザイン、美術設定など)を素材として使用することが出来ます。或いは、完全にクリエーターのオリジナル作品で登録することも出来ます。

そしてそのテーマ作家が「手塚治虫」なのだと言ふ。

サイトに登録したクリエーターは、提供された手塚治虫のアニメ作品やマンガ作品のキャラクター、ストーリー、ロゴデザイン、美術設定等をOpen Post内で自分風に自由にアレンジし、全く違った表現にする事などが出来ます。アトム、ブラック・ジャックサファイア姫を新キャラクターにしたり、商業デザインやイラストとして発表したり、FLASHによるストーリーのある動画やマンガ、シナリオも受け付けます。
新しい才能とテーマ作家の才能。二つが融合することによって生まれる新たな表現を、Open Postで公開いたします。

どう考へてもこれは素晴らしく画期的な試みであるし、あるいはこれが大成功を納めれば今後の国の知的財産戦略にひとつの事例を提供することになる。

だが、サイト内の随所に漂ふ何とない敷居の高さといふかぎこちなさは何なんだらう。人が少なく盛り上がりに欠ける点や、お行儀の良さなのだらうか。冒頭の件の記事ではアピール不足とサイト構造の問題を指摘してゐた。はてブのコメントにもあったが、紹介動画をニコ動にでもUpしたらどうだらう。

ともあれ、是非成功して欲しい試みである。

Yahoo!コミック

Open Post.JPで知ったのだけど、Yahoo!コミックって、作品の一部を無料で讀めるのか。全く知らなかった。GyaOアニメイトTVでも1〜2話は無料で試聴できる*1

つまり、先日の納得してお金を払ひたいといふ記事は、全くの的外れ・流行遅れだったといふことになる。自分の見識の狭さが恨めしい。大いに利用したい。

ゲームの場合はどうだろう

一方、TVゲームの世界では品切れゲームをニコニコで見ることはゆるされるか? - Something Orangeみたいな問題提起も。

*1:こちらは知ってはゐたがUIの問題が深刻で二の足を踏んでゐた