SONY社のウォークマン『NW-E015』に絶望する
ヤマダ電機にて2GBタイプが安賣りされてゐたので、ポイント消費を兼ねて初めてポータブルプレイヤーを買ってみた。高音質が自慢と言ってゐるだけのことはあって、確かに音質は良い。カナル型っぽい附属イヤホンもなかなか使ひ勝手がよい。これだけ見ればSONYもやるではないか、と言ひたいところであるが……。
如何せん、操作性(UI)関係が余りにもクソ過ぎる。当雑記で初めて[これはひどい]タグを付けさせていただいた。何が酷いかと言へば、まづ音楽の転送が附属ソフトの『SonicStage』でしか行へないこと。普通にエクスプローラからコピーするのは無効なのである。
これだけでも万死に値するが、このソフトのUIが殊更酷い。直接コピーできなければ、せめてWindows Media PlayerのやうにMyMusicフォルダを直接讀んでそこからドラッグ＆ドロップ出来ればよいのに、どういふわけか、このソフトは自分で音楽ファイルを探してオリジナルのリストを作らないと転送すら出来ない。しかもIDタグを過信してゐるらしく、これに基づいて整理しようとするものだから、同人関係や古いCDから録ったものがどこに放り込まれるのかさっぱり分らない。
仕方がないので全曲一覧から手動で一曲づつ送るのだが、この処理がまた異様に遅い。そのままmp3で転送すればよいのに、わざわざよく分らないバイナリデータに変換してゐるのが元凶らしいが、余計なお世話の一言に尽きる。
正直なところ、UIだけで評価すれば、PSPに大容量メモリを突っ込んだ方がよっぽど使ひやすい。ハードが良いのと買ひ値が定價のほぼ半額くらゐだったので最終評價としては及第辺りだが、定價で買ってゐたとすれば間違ひなく落第である。
久樹の中でPS時代以降長らくSONY不信が續き、PSPで少し評價が持ち直したところでまたこれだ*1。SONY社は本気でUIについて考へ直して貰ひたいところである。
SonicStageの酷さが有名なことは確かに知ってゐたが、iPodに附随する『iTunes』もそれほど使ひ勝手は良くない、と言ふ話も聞いてをり、『どっちも使ひにくいならどっちでも同じだらう』と高をくくってゐた。そもそも、UI重視と言はれるApple社に対する評價と、いつもUIが糞と言はれるSONY社に対する評價を同列に考へたのが間違ひの元だらう。
2008-02-09追記
泥沼日記 平成二十年二月四日月曜日にて擁護意見を戴く。
といふか、設定は合ってゐたので、mp3から特に別の形式に変換されたわけではなくて、拡張子が変はっただけのやうです。もう少し調査して追記予定。
*1:世間的には、これでもまだ良くなった方なのだと言ふ。信じがたい話である。
