こみトレ14についてつれつれと

今回はレポではなく、従って碌な事書いてません。


以下かなりネタっぽく書いてますが、遅刻等は実際本当にやってはならない事なのであって、関係各位には心からお詫び申し上げます。
その上で「これはもうネタにするしかない」と判断した上での記事ですので、その旨ご了解の上お読みいただければと思います。


あざなへる縄のごとく、人の調子と言ふものには浮き沈みがあるものだが、まあ、先週末のこみトレ14の日は、久樹輝幸の人生の中でもおよそ十指に入る程ドツボな一日であった。
毎回イベントの後は、良かった事悪かった事を纏めて後人の参考や戒めにしてもらふところであるのだが、もう余りにも頭が悪すぎた始末に、いっそ慧音先生をお招きして丸一日無かった事にして頂きたいところであったが、何の因果か今日はこの千年で最も⑨の力が高まる日*1らしいので、大いなる氷精の名の下にこの文を公開し、ただただm9(^Д^)プギャーしていただかうと思った次第である。この文を発狂せずに書き終えられるやう、氷精よ、我に力を与へよ……!(ロマサガ2風


とまあ、さういふことで。
そもそも夏コミの修羅場真っ最中の頃は、こみトレでは新刊を出すつもりはなかった。気が変わったのは、夏コミが終った後にこみトレのカタログを買って、自分のカットに不備がある事に気づいた時*2。 同じ書類不備をやらかして、紅楼夢では落ちて*3、こみトレでは出させて頂けたとくれば、それに報いたくなるのが人情である。
それを決めたのが開催二週間前。考察を書く時間は無かったが、幸ひな事に今まで趣味で集めてゐたデータがある程度まとまってきたので、これを元に評論っぽい事をやるなら間に合ふだらうといふ算段が付いてゐた。
まあ、事実間に合った。かなり無理を言って査読もしてもらったし、それなりに良いものが出来たと思ってゐる。……お陰でその週の平均睡眠時間は3時間で、その上二日前から連日貫徹といふ状況で、最終的に脱稿したのが前日の19時、既刊も含めて製本が仕上がったのが当日の3時。まあそれは何時もの事なので良いとしても、止せばいいのに荷造りを終へてからサークルチェックを始めて、全てが完了したのが5時。完全に夏コミの再来である。外では雀が鳴き始め、かつてダニエル・ブーンが謳った美しき日曜の朝日がそこにはあった。
夏コミが何とかなったからといふ油断もあったのだらう。到着時間から逆算したら7時に起きなければならないので、2時間の仮眠を取らうと思った。なんだか神経が高ぶって寝付きにくく、家人が起きてきた音がしたので自分も起きようかと思った次の瞬間――

――――。


――――永い意識の断絶があったやうに思ふ。まどろみつつも明瞭さを取り戻す中で、何か重大な事をしでかしてしまったやうな、冷たく恐ろしい感情が脳裏にドロリと流れ来み、まさに走馬燈が如く時間がギューッと圧縮される感覚が巻き起こる。

時計を見上げる。時刻は11時32分を指してゐた。
カレンダーを見つめる。日付は2009年9月6日を刻んでゐた。
申込書のコピーを手に取る。そこには9月6日開催と書かれてゐた。

     //            //  そんなっ…!
.    / / __,‐⌒ヽ、       //  バカなっ…!  バカなっ…!
   / / /   '─ \    / /   常識外なっ…!  ありえないっ…!
  //ノ ノ-、 (○つ\  / /   どうして…!  こんなことがっ…!
//  | 。(○)  、゚ ヽ, ヽ l l   どうして……  こんな…
/   ヽ Uヽ__,,,トー'i   )| |  あってはならない……!  常識的に……!
      ノ    ` ⌒''  ノ | |  どうして…
    (           } ノ ノ  どうして…  こんな…
     ヽ         //  こんな…
      ヽ      //      こ ん な こ と が っ … … !


この間は数刻の時に思へたが、実際は数秒もなかったろうと思ふ。久樹の脳内クロック数はジンバブエ・ドルのインフレレートを遙かに凌駕する速度で加速し、この瞬間、月の神秘、永遠と須臾の力は間違ひなく久樹の全人生に対して狂気の光を照らし出してゐた。凍れる時の秘法が、ひと月と2週間の時を越えて今ここに発現したのである。
だが永遠は儚く敗れ去られ、そして時は動き出す。
弾かれるように飛び起きた私は顔を洗ふのも忘れてそのまま家を飛び出し(服も着てゐた)、新快速に飛び込む。心情的には直通新幹線でもあれば良いのだが、そんなわけにもいかない。日本の鉄道網は世界で最も正確であり、それ故に残酷である。
一瞬にして車輌の端で小石になった私は、すぐに携帯電話で買ひ子を依頼してゐたケビンさんに連絡を取る。わたりさんにもと思ったが、どういふわけか全く通じない。何が何だか解らず、サークルチケットを渡してゐないのだから、いかんとも出来ない。どう考へても最悪のパターンである。

その途中で財布を家に忘れてゐる事実に気づいたり*4御堂筋線できっぷを落としたりなど様々な災厄が降りかかりながらも、なんとか12時半に会場に到着したら、ケビンさんがうちのスペースで待ってゐてくれた。どうやら開場後に一般入場して、そこからスペースに居てくれたらしい。土下座するスペースもなかったのでひたすら平謝りし、準備を終へたのが13時前。閉会が15時なのだから最早遅刻ってレベルぢゃね−のだが、どういふわけか青紙(販売停止カード)は置かれてゐなかった。こみトレの見本誌提出は18禁作品に限定される為、青紙といふ概念が無いのかも知れない*5

わたりさんともまもなく合流し、どうやら携帯電話が壊れてしまってゐたらしい。とにかくお二方にはどうしようもないくらゐに迷惑を掛けてしまって、ただただ申し訳無い。もう買ひ子もへったくれも無いのだが、ケビンさんがご厚意で完売してゐないところだけでもと買ってきて下さった。これだけ致命的なロスタイムでも収率は8割ほどで、こみトレが如何にまったりしたイベントであったかを考へさせられる。
殆ど人は周遊モードに入ってゐたが、それでも何人かの方に新刊を買って頂いた。どういふわけか既刊も纏めて一式と言ふ人も5人ばかしゐて、まだ認知度が不足してゐるのだらかと思はせられる。ともあれ、こんな大遅刻野郎のスペースにわざわざ来て頂いた方々には感謝しても仕切れません。始終まったりモードの中、久樹にとって2時間のこみトレはあっと言ふ間に終了する。あぅ。

……とまあ、これで済めば単なる阿呆な奴で済む話なのであるが、ところがその日の久樹はひと味もふた味も違ってゐた


買ひ子のお二方と、元々打ち上げをする予定だったU-rawさん、BYK社長、F.Sさん、一緒に話で盛り上がったまるてんさいとの御門さん、あすさんと向こう友人方と一緒に総勢12名でワールドトレードセンターのサイゼリアに凸って夕食会。既にどうにでもなれモードだった久樹はわたりさんと一緒に白ワインのマグナムを注文してがぶがぶ飲み始める
まあ、よくよく考へるまでもなく、寝不足の上に空きっ腹で、しかもドツボ状態である。すっかりお目出度い調子になった私は、東淀川駅淀屋橋駅と連呼したり、二次会へ向かふ際にトイレに行たあとで追ひつかうと慌てて列車に飛び込んだら実はホームでみんな待っててくれてゐたとか、U-rawさん宅に着いたあと財布を忘れた事も忘れて買ひ出しにでたは良いが金が足りずに一緒に来た方に借りたり、しかも肝心要なコップと小皿を買ひ忘れたりなど、一体何しに来たんだてめぇはと言はんばかりの自爆っぷりを披露。

やうやく始まった二次会ではカプ話で盛り上がったり、乾き物をボロボロこぼしたり、星蓮船をやったが良いが1面で被弾しまくったりして、挙げ句の果てに缶麦酒を……うーん、4本? くらゐ空けて、その後の記憶がすっかり抜け落ちる。

後に或目撃者曰く、「はっちゃけて自爆かましまくってましたwww」とのこと。その時の想像図が以下のAAである。

        , − 、
     . Y Y´ \
       l  \  \      ο
        \  \  .>、
         \  `'´  .`;      _
          \    /`ヽ  ./ l      _
            ` ー´ヾ__.人 ,./   ゝ- .,_/ l
                l  lヽソ、-,i   /   〈
                  l  !/ヾ、 .`ー-ラ 0   ',    , -、
         。      l   l *ζ ./  *   .}   /   j
              l.   ヽ.  '´      _ ノ _/   ./
              l              ̄    ノ
               !            ____,. ´
             о  ;           ̄l
                 l            l
                l            l
                             ,,,,,     ,,
           ,,,                ;iillil゙     llil
          ,ill!'                 ,illl!´     llll!
         ,;ill!゙                ,illl!゙lli      lllll!
        ,il!illlli              ;iil!゙  llli      llll!
        ,il!' llll                    lll       llll!
       i!'  llll    ;;llllllllllllllllll;;        ll!     ll!
          llll        lllli              ,,
          lll!      ;;llllllllllllllllllll;;          ill!
                                  ゙
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           _人_.ノ/  ./ヽ.      /ヽ.
         /    ll.   /.  ヽ__,./ _  ヽ、   . −、
        /      |!、  ノ , ´      `゛   ヽ  (   )
      /      ./ ヽ./ "  、_,..|    * ', ノ` ー ';
  .  /      /i    { *  ヽ  lヽ、__.  j´     j
    !.      /  l.   '、       ヽj`ー、_ `ー、    /
    ヽ、   /     !    ヽ          `ー-'   Ο
      ` ー´      '、
          ο

HAHAHAHAHA。
……orz

そんなわけで、最後の方は何をやったのかも曖昧であり、次に記憶が繋がってゐるのが家の前に居た。な、何を言ってるのか(ryといふ有様。帰宅の段に至ってはどの駅から乗り込んだのかも不明なのだが、おそらくは東淀川からJR線に乗ったものと思はれる。荷物も無事持って帰ってきてゐるところからすると、他の人が運んでくれたのだらう(家や駅の階段を下りられたとは到底思へない)
取り敢ず他所を爆発させるやうな事は無かったらしいのですが、朝から晩まで迷惑かけっぱなしでホントのホントのホントに申し訳ありませんでした……orz
このお詫びはいつか必ず……ッ! お話はとても楽しかったので、こんな奴で良ければ、またよろしくお願ひします。あと、他にも「ざけんなゴルァ!!」ってギルティがありましたらお伝へください。重ね重ねお願ひします。



さて、社長に七篠さんの本をいつ返さう……。

余談1

こみトレ会場で名華祭の主催の方が挨拶に来て下さった。
なんだか前に見た時より酷く憔悴してゐたやうだったが、これからが正念場なので頑張って欲しいところである。

余談2

翌朝確認したらどういふわけか鞄の中に麒麟ラガービールが。まだ呑むつもりだったのかあたしゃ……?
しかもズボンのポケットの中にはハングルで書かれた得体の知れないスナック菓子の空袋まで。謎過ぎる。

余談3

新刊、パラ見した後置いて行った方も居ましたが、買って頂いたうちでは結構好評でした。
中には既刊リストを見て「凄い廃ペースで出してますね(^^;」と仰ってくださる方も。いやもう、ゆっくりしなかった結果がこれだよ!! です、ハイ……。orz

余談4

どうしてこうなった……か、ふと思ひ当たる節があった。夏コミから帰ってきた後、翌日に行く予定だった賣太神社の御阿礼祭をものの見事に寝坊して行きそびれたのだ。つまりこれは、困憊に甘んじて不敬を働いた久樹への祟りに違ひない……! 恐るべし御阿礼の神徳。

*1:09年09月09日

*2:レイヤーの結合ミスでサークル名が入ってなかった。毎日読み返してたのに見落してたんだから訳が分らない。

*3:もちろん自業自得なので運営側の問題ではないが。

*4:釣り銭用の小銭を動員して事なきを得た。いやまあ、定期区間分余分に払ってゐるので全然事なきを得てないが。

*5:さういへばこみトレで見た覚えがない。