イベントへの移動手段を色々考へた

夏コミ原稿も書かなきゃならんのですが、スケジュール進行のヤバさで言へば夏コミまでより、むしろ夏コミ紅楼夢間の方が極めて厳しいため、暑くて頭が回らんうちにざっくりした旅行計画を立てゐるところ。

幸か不幸か、今は長距離旅行を企画するには素晴らしい条件が揃った時期だと思ふ。各種とくとききっぷや割引などを比較しつつ、どうしたものかと考へだすと半日で終らなくなって涙目になったり。

夏コミ

往路は18きっぷで確定。前日搬入するかしないかで出発時間が変はる程度。壮行会は派手にやりませうぞ(ぉぃ
復路もひかり早得きっぷで確定。一番遅い便なので少しだけなら打ち上げも可能。いやいや席取れて良かった良かった。

御射宮司祭

そのまま行って帰って来るのも芸がないので、ついでに白馬の稗田山にあるといふ大規模崩壊地を見に行こうと考へてゐる。幸田文「崩れ」で知ったのだが、この機会に行かないとおそらく二度と行く事が無くなってしまひさうだし、稗田と言ふところに何か感じるものもあるのでw

この場合、登山は自動車を使ふ事になる。そんなわけで、ETC1000円割りを活用して北陸自動車道を通って糸魚川まで行きそこで一泊。国道148号線をひたすら南下し、中土で見学後、そのまま長野入りして一泊。イベントに一般参加し、中央自動車道東名高速を通って帰宅、といふルートを考へた。

最大のメリットは価格であり、ざっくり試算したところ移動費は1万円程で済むのではないかといふ驚きの結果が出てゐる*1

問題は、自動車による長距離での移動経験が無く、また一人で移動となった場合体力的な面でも懸念が残る事。2人以上(出来れば4人程度)で連れだって行くのであればかなり魅力的だが、崩落地を見たいなんて人は東方界隈広しといへどもそんなにゐないと思ふ。

若しくは、北陸道を通らず、長野に最初に行ってそこでいったん解散すると言ふ手もある。これならば旅仲間を見つけるのは比較的容易にならう。

対案はJRが発売してゐる『レール&レンタカーきっぷ』

18きっぷ中心の私は今まで見向きもしてなかったのだが、よくよく内容を改めてみると結構魅力的な内容になってゐる事が判明。己の浅慮を恥じる。

概要としては、往路復路を自由に指定出来、運賃がそれぞれ2割引、更に一部を除いて急行特急寝台料金が1割引で、その上レンタカーが約1割引で利用出来る、といふもの。

先ほどのルートに準用して試算すると、往路・復路運賃がそれぞれ5,710円、レンタカーが軽で半日5,500円(白馬駅)、きたぐにの急行自由席が1,130円、B寝台が4,720円、ワイドビューしなの大阪直行便が2,260円で合計25,030円(寝台を取らなければ20,310円)となる。

つくづく高速料金の割引が反則的である事がよく判るが、ぼやいても仕方ない。文字通り『酒かっくらって寝てても着く』といふのは魅力的であり、特にイベント帰りの疲労した状態での高速道の運転リスクを考慮すると、一人旅になるのであればこちらを選択した方が良い気もする。

第⑨州東方祭

これも状況次第なのだが、打ち上げ会みたいなのを出来ればやってみたいと思ってゐるので、打ち上げするなら呑まないわけがないので自動車は選択外。山陽道はよく事故るし。

JRの企画きっぷは基本的に2名以上同一行程と言ふものが多い。今夏最大の目玉商品である「西日本ぱす」もまた同様である。直接行って帰って来るだけなら旅仲間も見つけやすいが、私のやうに物見遊山も兼ねて〜となると趣味の合ふ人でなければならないので厳しいのが残念。

そんなわけでJRの時刻表と睨めっこしながら運賃計算をあれやこれやと考へた結果、知らない人は全く知らない周遊きっぷの利用と言ふ結論に到達。

このきっぷは数あるJRのきっぷの中でも随一のややこしさを誇るので詳しい話は解説ページを参考にして頂きたいが、極々簡単に言ふと、往路復路自由選択で運賃2割引+乗り放題ゾーン券がセットになったもの。

今回選択したのは「津和野・秋芳・萩ゾーン」

ルートとしては、相生まで快速、相生から岡山まで新幹線こだま、岡山から米子まで特急やくも、米子で「たたら」関係の遺跡を見て回って、出雲大社を参拝、宍道湖で一泊。特急スーパーまつかぜで益田まで行き(ここからゾーン内)、長門市まで行った後バスに揺られて秋吉台秋芳洞を見物、下関でふぐ*2食って一泊。イベントをサークル参加*3、打ち上げでもして新幹線のぞみで帰宅*4といった感じ。

料金は

ゾーン券:\5,300

アプローチ券往路:\6,130 (神戸発 山陽本線伯備線山陰本線経由 益田入)
アプローチ券復路:\5,710 (新山口発 (山陽新幹線上) 神戸市内着)

新幹線 こだま 相生-岡山間:\940
特急 やくも 岡山-米子間:\1,050
特急 特急スーパーまつかぜ 出雲市-益田間:\1,260

新幹線 のぞみ 小倉-新下関間:\1,150 (運賃\320込)
新幹線 のぞみ 新山口-新神戸間:\4,920
※新幹線 のぞみ 新山口-姫路間:\4,490

一畑バス 松江-松江しんじ湖温間:\200
一畑電車 松江しんじ湖温泉-出雲大社前間:\790
一畑電車 電鉄出雲市-出雲大社前間:\480

下関-小倉間 \270

合計:\27,930 (\22,630)

といった感じ。相生-岡山間は列車がしんどいといふのもあるが、やくもの特急料金に乗継割引が適用されるため乗った方が得といふ不思議な料金体系であるがゆゑ。

なほ復路はこれ以上変更しようがないが、往路はもう少し変更が利き、例へば智頭急行線経由で行けば途中の末恒駅から「因幡の素兎」の元ネタとなった白兎神社に立ち寄る事が出来るうえ、値段も200円程安くなる。智頭急行線がトンネル中心で面白くないのが難点。鳥取-米子間もさほどのものぢゃないし。

更に城崎経由で大周りした場合、城崎温泉で2時間ばかし待ち時間が発生するので玄武洞などを見る事も出来るが、この場合出雲の観光は大社と宍道湖くらゐに限定される。

と言っても、「やくも」は是非一度乗ってみたい列車だと思ふので、中々考へ処。

*1:高速料金をまともに払ったら3万を超える。

*2:現地では清音のまま「ふく」と呼ぶらしい。

*3:当然荷物はホテルか会場に送ってゐる

*4:新下関はのぞみが止まらないないため、小倉-新下関間の新幹線料金も必要。