時には久樹と東方の話を
私が東方を始めて一年が経った。去年の二月頃から始めたのだから、正確には一年少しというべきだろうが、二月三月は例大祭でそれどころではなかったし、終ったら終ったで気が抜けて今日までダラダラと来てしまった。
妖怪の記憶は60年で寿命を迎えるらしいが、人間の記憶なんて60日もしたらすっからかんになるし、久樹に至っては60時間でも大分怪しい。言うまでもなく一周年は一度しか来ないのだから、気を引き締める意味でも、今までの自分を整理する上でも、少しこの一年を自分なりに振り返ってみたいと思う。
ダラダラと書いたら無茶苦茶長くなったので*1、興味と時間をお持ちの方のみどうぞ。もうかなり曖昧な上に例によって酒飲みながら書いているので、多少事実誤認・錯綜等はあると思う。明日の夜辺りひっそりと修正するかも知れない*2
東方との出会い
何度かこの雑記でも書いたと思うが、私が東方を知るきっかけになったのはニコニコ動画である。ニコ動を見始めたのが一昨年の夏の走り――ちょうどRCが始まったばかりの頃だったか。
ニコ動にも流行り廃りがあって、東方はアイマスと同じくニコ動の中でもかなり早い時期から散見されたが、その頃はまだハルヒやゲームのMADなどを追うのがやっとで、とても新しいものを見ようという気はしなかった(おかげで組曲200万再生祭にて幽々子やうどんげのCAが投稿されても全く解らなかったのは懐かしい話)
今でこそ物語っぽいものもたくさん投稿されているが、私が最初に触れていた限りでは東方はとにかく音楽が良いという事だった。そもそもSTGなんて「パロディウス」や「雷電伝説」以来のご無沙汰で、ましてや弾幕STGなどまともに出来るはずがないと思っていた。
取り敢ずいろいろなアレンジ曲を聴き*3、なるほど確かに素晴らしかったので、最初音楽CDのつもりで紅魔郷〜風神録までを一気に購入した。それが一昨年の冬――ちょうど風神録の同時委託が捌け始めた頃である。その後長らく完売期間が続いたことを思えば、この頃から私は運が良かったと思う。
とはいえ、やはりSTGというのはデモを見るだけ気が引けてしまい、折しもFFT十周年祭が盛り上がっていたという事もあって、インストールしたきりさっぱりプレイしなかった。祭りも一段落し、一緒に買ったひぐらしが山場前に止まってしまったので、さてはてとやり始めたのが、年明けて二月の話である。
今にしてみれば笑い話だが、実際に始めたらものの見事にズブはまりし、6回程でEasy咲夜に勝利した。火付きと腰の重さで定評のある久樹だが、ここまで極端だと我ながら苦笑いしか出てこない。
弾幕期
紅魔郷Normalは、確か三日くらいでクリアしたと思う。一般に紅魔郷は難しいと評される事が多いが、私に言わせてれば、まがりなりにも適当に避けて適当にボムれば何とかなる紅魔郷は、弾密度がシビアな妖々夢や、人妖切替の癖が強い永夜抄や、神奈子様の神徳パワーが洒落になってない風神録と比べても、そんなに大した差はないと思う。当り判定なんて本当の素人は見てないし、仮に見ても対処出来ない。知識として知っていれば、後は結局得手不得手だろう*4
初めてのNormalクリアは強く印象に残っている。誘導装備*5でとにかく弾を避けるのに必死だったが、「亡き王女の為のセプテット」に合わせて優雅に踊るお嬢様は、確かにカリスマと言って良い気品に満ちていた。敢てアレンジ音楽以外の東方動画をそれまで避けてきた事もあって、二次設定の予備知識が殆ど無くプレイ出来たのは結果的に良かったと思う。
ピリピリと張り詰めた緊張感の中、もう駄目かもう駄目かと何度も思いながら、自分の弾を当てる事すら忘れて無我夢中で画面内を動き回り*6、レッドマジックの最後のカウントダウンが聞こえてきた時は何を考えていたのかも覚えていない。終った時、感涙したのか、或いは呆然としていたのか、或いはエンディングのあまりの緊張感のなさに脱力していたのか、それは最早解らない事である。
Normalがクリア出来た事で少し自信も付き、かの名曲「U.N オーエンは彼女なのか?」を聴きながら妹様と遊ぶために意気揚々とExtraに攻め込んだのだが、言うまでもなく惨敗。初回はパチュリーにすら会えない有様だった。Normal初クリアの時のリプレイをさっき見たが、おかしいなあ、あの時は自分に何か神懸かり的なものが降りてきたように思えたのだが、実際見てみると意味不明なところで落ちたりボムったり……そんなものなのかも知れない。
とにかくどうしようもなかったので、妹様はあきらめて*7妖々夢を先にする事にした。やはり幽々子や妖夢の事など全然知らなかったので、初めて「幽雅に咲かせ、墨染の桜 〜 Border of Life」を聴いた時は感動して全く避けるどころでなくなってしまったのを覚えている。初めてクリアした時は――あの満開の桜点を見て思わず涙が出てきた。今でこそ大食漢がキャラについてきた印象が強いが、それでも私にとって幽々子様は幻想郷一のカリスマ亡霊であると信じて疑わない。
最初紅魔郷は霊符だったが、妖々夢で幻符をやって、最終的に夢符に落ち着いた。避け方も何となく分かってきたし、とにかく回数をこなせば敵の出方はだいたい覚えてくるので、夢符でガンガンいくのが一番楽しかった。魔理沙はとにかく事故が多かったし、咲夜は紅魔郷では使えないので、どうせなら霊夢の方が練習に良かったのである。
妖々夢Normalがだいたい二、三回に一回位クリア出来るようになって、今度こそはと妖々夢のExtraに挑んだ。今から見れば何故こんな弾速の遅い道中で被弾しまくっていたのか解らないが、安定して藍に挑めるようになるまで百回以上やり直す羽目になった*8。あとで確認したのだが、Extra初クリア時、アルティメットブディストの履歴が『4/0』、狐狗狸さんの契約が『2/0』。飯綱権現降臨に至っては初見でクリアした事になっている。如何に道中のパターン化がExtra攻略の秘訣かを良く物語っている数字ではないか。
不思議な事に、紫をクリアするのはさして大変だったように思えない。数字で見ればやっぱり百回以上やり直しているし、今でも紫の一発クリアは出来ない事の方が多いのだが*9、どんどん壁を乗り越えていく盛りの時は、苦労を苦労と感じないものなのだろう。
このようにここまで順調にプレイしてきた久樹だが、何故か永夜抄だけはEasyを一通り、Normalを結界組でクリアしてそれで満足してしまった。シンプルな紅魔郷・妖々夢スタイルが好みで人妖の切替が慣れなかった*10というのもあるし、永夜抄自体がチカチカして集中してプレイするのが難しかったというのも要因だろうと思う*11
また、当時は弾幕STGとしての東方にハマっていたので、特に神主節を意識する事もなく、求聞史紀や文花帖を初めて読んだ時も「そーなのかー」という感想しか持たなかった。改めてみれば、これも一種の「高速道路論」なのかも知れないと、我が事ながら興味深い。幺樂団や秘封倶楽部はこの頃に買った筈。最初に気に入ったのは夢違科学世紀だった(今ではみんな好き)
例大祭
そんなこんなで東方を楽しんでいるうちに第五回博麗神社例大祭というイベントがある事を知る。中々賑やかなオンリーイベントで、しかも新作の体験版が頒布されるとなれば行かないわけがない。
オンリーで1000spという規模に心も躍り*12、過去の開催はどんな感じだったのかと気楽にググってみて見つけたのが旧東方板の第五回博麗神社例大祭初心者質問スレである。いやあ、掲示板のスレを読んで血の気が引くなんて経験、何年ぶりだっただろうか。スレの荒れ具合といい、時々涌く変な主張といい、これはただ事ではないと慌てて手当たり次第情報を集め始めたのだが、出るわ出るわ、恐ろしい情報の数々。
そしてこの時初めて「ニコ新参」という言葉がある事を知る。自分がまさにそれだったのであまり気持ちの良いものではなかったが、確かにそういう一面があるのは否定出来ず、一緒くたに叩かれる事の歯痒さと「ニコ新だってちゃんと調べとるわい」という半ば反発心のようなもので公開したのが第五回博麗神社例大祭に参加するための心得についてまとめてみたである*13
そんな心情で書いたものだから、妙に文章が刺々しくお世辞にも初心者向けとは言い難い出来だったのだが、これが思った以上に好評を博し、また自分が絨毯爆撃するために拵えた第五回博麗神社例大祭サークルカット傾向別色付配置図がしおりさんなどに取り上げられてアクセス数が爆増するなど、初めて界隈の持つエネルギーを肌で感じてとにかく驚きの毎日だった。
今だからこそ言える話だが、私が最初に色付配置図を作った時は「これ色塗らない方が絶対使いやすいだろうねぇ」と公開する気はあんまり無かった。奇しくも初心者スレでちょっとした失言をしてしまい、そのお詫びになればと思って公開したのである。もしそれがなかったら、色付配置図は今日存在しなかったかも知れず、奇縁というのはあるものだなあと思う。まあ、失言自体は良くないのだが(どんな失言だったかは……聞かないで欲しい)
そりゃ、去年の一月頃まで、うちの雑記のアクセス数は精々一日80pv程度で、さとみかん停止後は50pv位で推移していたところに、突然日間1000pvとかきたら驚かない方がどうかしている*14最初新参に排斥的な界隈に反感のようなものも持っていたが、例の門板移転騒動の大宴会などを経て誰しもがそんな訳でもないという事が判り、そんなこんなでよく分からないうちに日が経ち、そして例大祭当日を迎えた。
まあ、その結果については今更な話なので割愛させて頂くが、帰ってみたらやっぱり各所がスタッフ叩き新参叩きで荒れ狂っていた。その時は反発と言うよりは、むしろ哀しかったと思う。あくまでも私の体験としては、人混みが酷くてスタッフにも対処しようがなかったと思うし、自分が見た限りマナーもそんなに悪い印象もなかった*15
それ以上に、時間が経つごとにどんどん証言がエスカレートしていく事に恐怖を覚えて、とにかく良い話も悪い話もきちんと客観的にまとめて整理しておかないと取り返しの付かない事になると思い、第五回博麗神社例大祭 一般参加レポートをまとめた。それ以降もイベントのレポをまとめるようになったが、元々イベントレポはこのような危機感から書いたものである*16
幻想視達の弁証法
ともあれ、やはり盛りのジャンルのエネルギーは凄まじい。あの強烈な体験と、購入した本たちのクオリティの高さにただただ驚き、自分の中で、改めて『同人としての東方』というものを振り返るようになった。確かに弾幕STGとして面白いのは言うまでもないが、それだけではないなというのも薄々感じ始めていた。同人誌を読めば、たくさんの人のたくさんの東方観がそこにある。では、自分にとっての東方、幻想郷というもののイメージとは何だろうか、と。
個々人の東方観というのは、この自問をいつしたのかによってまるで違ってくるのではないだろうか。風神録や多くの同人誌にあるお祭り的な東方に触れてからなのか、永夜抄の暗いシリアスさに触れた頃か、妖々夢や花映塚の儚さに触れた頃か、紅魔郷の緊張感や不気味さに触れた頃か、或いはニコ動のやや壊れ気味のネタキャラに触れた頃か。何が正解という事もないし、何が間違っているという事もないと思うが、この分岐点はあまりにも大きなものであったと思う。
言い換えれば、東方にはそれだけ多くの価値観を受け入れるだけの余地、歴史があるという事なのだろう*17うちは、紅魔郷エンディングの牧歌的なイメージが常にあったのと、先日書いたように気象精霊記というこれまたまったりな酒飲み蘊蓄小説を愛読していたこともあって*18、求聞史紀的、文花帖的なのんびりとした幻想郷観が基礎となった。
更に不思議な話で、自分にとっての『幻想郷』が固まってくると、次第にその『幻想郷』について語りたくなってくるものである。私は絵が描けないし*19、アレンジ音楽をやるような機材も能力もないため、やるとしたら文章物しかない。幸か不幸か、久樹は昔から「変な文章を書く」という毀誉褒貶のどれに当たるのかよく分からない評価を頂く事が多かったので、そういう珍文を好む人もこれだけ広い界隈なら一人くらい居てくれるだろうという希望的観測もあった。
もちろん、FFT界隈に居た頃にもそれなりに作品(笑)を書いたりしていたが、その頃から自分には文才がない*20事をよーく理解していたので、東方でも考察的な感じで書こうかと最初考えていた。
ところが調べてみると、東方というのはあまりにも媒体や情報が分散しすぎて、全ての資料を突き合わせての考察が不可能だという事が解った。特に問題だったのが東方香霖堂で、ネット上の考察や霖之助スレでの断片的な情報を拾って考えるしかなく*21どうしようもない気分に陥ったものである。
そんな時目に付いたのが、初見では適当に読み流していた求聞史紀だった。そう言えば、求聞史紀(幻想郷縁起)は阿求が自分で集めた資料を元に自分で考察したもの、という設定になっていた。ならば、その方法論を二次創作でも適用すれば良いじゃないか。そう考えて試しに書いてみたのが「永夜の兆し」である。
書き始めたのが夏なのに公開は立冬を過ぎるなど相変わらずの執筆速度だったが、考察をメインにしながら、なおかつ物語という体を持つこの手法は自分の中ではかなり革命的だったし、何より色々な描写の仕込みを考えるのが楽しかった*22
それを可能としたのは、阿求というキャラによるところが大きいと思う。賢いし、長く生きて(?)いる分冷めた眼を持っているが、その一方で無邪気さ、好奇心、向上心、なにより遊び心を忘れていない。そして縁起の序文を読むと、阿一が縁起を書き始めた理由が、私がイベントレポを書き始めた理由になんとなくダブって見えて、今じゃすっかり俺の娘大好きな子になった。外伝でも異聞でも何でも良いので、またどこかに出てきてくれないかと願ってやまない今日この頃である。
「久幸繙文」誕生
閑話休題。このように自分なりの創作手法が判ったのだが、その一方で自分の中にもう一つ新しい欲求が生まれている事に気が付いた。色々な人のイベントレポを見ていて、サークルさん同士の挨拶回りだとか、打ち上げ会だとか、そういうのをやってみたくなったのである。
もちろん、サークル参加でなくとも、打ち上げに参加する事は出来ただろう。挨拶だって色付配置図の人ですと言えばそれなりに通じたと思う*23。ただ、色付配置図は言ってしまえば八割以上まいさんの成果だし、イベントレポも心得もコピペテキストに毛の生えたような物であり、そもそも新刊交換するのに自分の出す物がないというのは論外である*24。そしてなにより、あとがきなどを見ていると、サークル参加している人たちがとても楽しそうに見えて、まあ討ち死に覚悟でやってみるかと立ち上げたのが、サークル「久幸繙文」である。
思い立ったのが秋口、次に申し込める大きなオンリーイベントは例大祭6だった。ただ、第五回の時の混乱を考えると、全くの素人*25がいきなり例大祭でサークルデビューを果たすのは、スタッフに迷惑をかけるだけではないかという懸念もあった。なら自重しろよと叱られそうだが、その一方で、参加するならやはり見知った人が一堂に集う例大祭が良いと思ったのも事実である。
そこで目を付けたのが一月の冬こみトレだった。こみトレは青ブーブー通信社*26が主催する中規模のオールジャンルイベントで、色々あったもののそれなりに経験を積んでいる老舗イベントである。夏に参加した時もスタッフの手際は良かったし、規模的にも混雑的にも予行演習として最適であった。
私がサンクリに無くなって欲しくないのは、こういう中規模のイベントは、大規模イベントの予行演習として絶対にあった方が良いと思うからである*27。最近はいきなりコミケデビューする人も多いと聞くし、例大祭が初サークル参加という人も多かったように思うが、一つステップを踏んだ方が準備の入れ方や不安感はまるで違ってくる。初心者質問スレで不安になったサークル参加者の質問が多かったところを見ても、矢張りこの規模のオールジャンルイベントは必要不可欠であると思う。こみトレ自体も楽しかったので、夏も出ようかなと思っているところである。コミケや例大祭だけがイベントではないだろう*28
結果的に、冬こみトレでは私が思っていた以上の成果を上げる事が出来た。例大祭ではそれ以上の――本当に予想外のご好評を頂き、ただただ恐縮だった。出版界で言われる「三作目は落ちる」の経験則に照らし合わせると、次は一体何部刷りゃ良いのか見当も付かずに頭を抱えているのだが、そういう一つ一つの悩みもサークルの醍醐味だなあと噛み締めているところである。
サークルについての話はまた別に独立して書きたいのでこの辺りにするが、交流の方も、ここで名前を全て書ききれないほどたくさんの人と知り合いになる事が出来た。つい先日も花見と称して盛大に酒盛りしたところで、貴重な体験や話を聞かせてもらう事が出来た。今だからこそ確信を持って言えるが、同人イベントは、作品を買いに来るだけの場ではない。交流がやはりメインであると思う。
大昔に書いた事だが、現代は高度な情報化社会と言われており、確かに多くの情報が湯水のごとくあふれでている世の中ではあるけれど、その多くを支えているのは、ハンマー一発でぶっ壊れるような脆弱な磁気ディスクだったり、或いはニッパー一本で簡単に切れてしまうか細いケーブルだったり、或いは突然なにやら解らない理由で撃沈するシステムたちに過ぎない
のだ。
もしこれをお読みの方でこういったオフラインの交流に憧れるのであれば、サークルに限らず、肩の力を抜いて気楽に話しかけてみては如何だろうか。うちみたいな新参で非コミュな引きこもり人間でもどうにかなったのだ。きっと楽しみが広がると思う*29
振り返って
とはいえ、こうして振り返ってみると、私はつくづく幸運な人間だったと思う。運が良かっただけではないと思うが、それでも、ここまでトントン拍子に上手くいったのは運としか言いようがない。
だが一方で、この状況がいつまで続くだろうかという不安も一抹ながら存在する。今の東方界隈の熱狂はバブルだと認めざるを得ず、急激な拡大期と同じか或いはそれ以上に、急激な衰退期には何かしらの問題が噴出するかも知れない。神主が突然心変わりするかも知れない。
もし何か致命的な事態が起きて、東方界隈が未曾有の大混乱に陥ったら、神主はどういう行動をとるだろうか。すぐに東方の二次創作を禁止して、東方は再び同人STGの一ジャンルだった時代に逆戻りするのだろうか*30
何故か私にはその未来は想像出来ない。今の東方の呑兵衛たちを見る限り、東方の未来は明るいものとしか思えないのだ。確かに浮動層の流入・流出はあるかも知れないが、私の会ってきた人たちは東方が心から好きな人ばかりだったし、仮に別ジャンルに移動されたとしても、それで東方に全く関心を失うという事はないだろうと思う。哀しい事があるかも知れないが、『我唯足を知る』*31の境地で行けば、落ち着いたなりに楽しみは続くと思うのである。
なんだか誰かの独白みたいになってしまったが、もちろん、私の活動は、これまだ終わりではない。私の肝臓が逝かれるまで、阿求日記は執筆され続けるだろう。それまで、大好きなお酒と弾幕と蘊蓄を嗜みながら、東方の世界を愉しみ続けたい。
*1:そりゃ呑み会では全部喋れないわけである。
*2:こっ恥づかし過ぎて消えてるかもw
*3:CDをまるまるアップロードみたいな違法なものもあったが、それ以外にも創作としてアップロードしている人はたくさんいたし、そういうのを聴いていた。
*4:強いて言えばエクステンドの少なさが厳しいといえば厳しい。
*5:当時は何故座布団巫女と呼ばれていたのかよく解らなかった。まあ、紅魔郷では解らなくて当然なのだが。
*6:素人は無駄に動きが多いのだ。
*7:いや、実は諦めきれず処理落ちさせまくってクリアしたのだが、結局汚点にしかならなかった。
*8:余談だが、そのときは週末の土日を完全にEx攻略につぎ込んだ。よく気力が持ったものである。
*9:妖Ex、風Exはほぼ一発クリア出来る。紅Exはだいたい出来るがたまにしくじる。妖Phや地Exは四回に一回位。永はもう完全にパターン忘れたからスペカプラから始めんとなあ。地は……orz
*10:考えてみれば、当時からやっている人にとっては数年のスパンをわずか一、二ヶ月のうちにやっているのだから、慣れないのは当たり前である。
*11:今でも一番プレイ回数が少ないのが永夜抄(地霊殿より少ないのだから驚きである)だが、儚月抄が出た事で少しその辺りも変わりつつある。これは長くなるのでまたいずれ。
*13:余談だが、この時新参だと莫迦にされるのが本当に嫌だったので、イベントスレの過去ログから昔界隈で起こった事件、幻想掲示板の過去ログまで、少なくとも東方Wikiやうちのリンク集に残っている分は全部調べ直した事がある。御陰ですっかり耳年増になってしまった。
*14:信じがたい事に、今でも日間800pv位カウントしている。そのうち落ち着くとは思うが、例大祭6前の一週間なんて3000pvとか想像を絶する事になっていた。
*15:傘とゴミだけは酷いと思ったが。
*16:だから、例大祭6についてはさほど書く必要もないかなとか思ったり思わなかったりしている。まあ、書くけど。
*17:だからこそ、多少原作とズレがあったとしても、他人の価値観を簡単に否定してはいけないと私は思う。
*18:我ながら非常に誤解されそうな説明だ。
*19:幾度か挑戦した事はあったが、幼稚園児レベルの絵しか描けない。字も下手くそなので、恐らく図形を出力する能力に根本的な問題があるのではないかというのが最近の結論である。
*20:語彙とかそういう基礎的なところもさることながら、何より心理描写があまりにも貧弱で、言うまでもなくSSとしては致命的な欠点である。どちらかというと私は、心情を考えるより、細かい背景や設定を考える方が好きなのだ。
*21:これについても賛否はあると思う。ただ、香霖堂がちゃんと発売されたら真っ先に買うので勘弁して欲しい。てか一秒でも早く欲しいよ!!
*22:まあ、SSとして見れば本末転倒だろうと思う。だからこそ誰も真似しないし、ユニークでかつニッチなところが私っぽくて良い。
*23:今でも自分のサークル名を名乗るより配置図の色塗ってる人ですと言った方が断然通りが良い。
*24:紅楼夢で売り子要因として参加させて頂いた時、何も渡してないのに新刊を頂いてしまった。別にこちらからお願いしたわけではないのだが、それでも厚かましかったなあと思う。
*25:ごく小さなイベントの当日スタッフならやった事があるが、スタッフとサークル参加では当然立場が違う。
*26:母体は有限会社「ケイ・コーポレーション」
*28:コミケに参加出来たらこみトレが日程的に苦しいのは解るけど。
*29:もちろん、それ以外でもたくさんの人のお世話になっている。いつかお会いしたいなと思っている方もいる。
*31:全く余談だが、今これをタイピングしたら『我唯樽を知る』と出た。何なんだよ一体。