色付き配置図の作り方(メモ)

好い加減文書化してゐないと忘れてしまふので……といふか、実際に忘れてゐたので、簡単にメモ書き。想定読者は自分。利用ソフトはAzPainterなので、Photoshopをお使ひの方はそれっぽい機能と適宜読み替へてください。……といふか、そもそもこんな情報が必要な人なんてゐるのだらうかw 好評なら記事化も考へるけど。

ちなみに、私はこれを作り始めるまでレイヤーの使ひ方すら分からない*1ほどのド素人でした。Googleで検索したり、他のノウハウサイトを参考にしながら試行錯誤でやってきた感じです。そのため、慣れた絵師の方から見たら「かうしたはうが楽なのに」と思はれる箇所があるかも知れません。さういった場合は、ぜひノウハウを教へていただければと思ひます。

  1. カタログを購入。
    1. 参加しないイベントの時は、東方幻想板のイベントスレ等で尋ねる。
    2. カット傾向が判らないと作りやうがないので、作って欲しい方はスレに書き込むなり私にメールなりしてください。
  2. 白配置図を入手・若しくは自作。
  3. 白配置図を印刷し、調べておいたサークルカット傾向を書き入れ、どう配色するか決める。
    1. なるべくキャラを連想しやすい色を使ふが、同じ色は極力隣接させないこと。永遠亭組は特に注意。
  4. 元の画像を「原版レイヤー」とし、合成モードは「乗算」とする。
  5. 「ベタ塗りレイヤー」を新規作成。合成モードは「通常」位置は原版レイヤーより下。
  6. 「鉛筆・四角塗りつぶし」でベタ塗り。
    1. 後でレイヤーごと濃さを制禦するため、色は原色中心で。
    2. この時点ではテクスチャを適用しない事(霊夢だけ例外)
    3. 複数の島に跨がる場合は枠線の場所までしっかり塗りつぶす事。
    4. グラデーションを入れる場合は、まづ他所で使ってゐない色で塗りつぶし、その色で逆マスクを適用すると良い。
  7. 「ベタ文字レイヤー」を新規作成。合成モードは「通常」位置はベタ塗りレイヤーの真上。
  8. 「テキスト」でベタ塗りを白抜きしていく。但し黄色だけは白だと目立たないので他の色を使ふ。狭ひ島は濃いめ、広い島は若干薄めで良い。
    1. おおよそ読みやすいと言へるレベルは60px以上。
    2. 略称は何となく見た目が悪いので、なるべくフルネームにする。レティとかみすちーとかりぐるんとか霖之助とか。但し映姫様の「ヤマザナドゥ」は職業名なので省略。秋姉妹、秘封倶楽部は分ける必然性があまりないので統合。
  9. 「原版レイヤー」を複製(ワク線元レイヤー1)。合成モードは「通常」位置は原版レイヤーの真上。
  10. ワク線元レイヤー1を「二値化」処理。閾値は255とする。
  11. 「鉛筆・塗りつぶし」で必要な枠線を紫色に塗りつぶす。別に紫である必要はないけど、境界の妖怪に敬意を表して。
  12. 「描画色以外を透明に」フィルタで紫に塗りつぶした枠線以外を消去。
    1. この際一部のテキストがひっついてくる事もあるので「消しゴム・四角塗りつぶし」で除去。
  13. このレイヤーを更に複製(ワク線元レイヤー2)。合成モードは「通常」位置はワク線元レイヤー1の真上。
  14. ワク線元レイヤー2の紫色を黒に置換。
  15. 「鉛筆」で紫色・15pxに指定し、ワク線元レイヤー1に「不透明部分を縁取り」フィルタを適用。
  16. 枠線元レイヤー2を枠線元レイヤー1に再結合。
  17. 「消しゴム・塗りつぶし」でまづは黒線の外周の紫線を消去。
  18. 「消しゴム・四角塗りつぶし」で境界に関係ない紫線と黒線を消去。
  19. 「鉛筆・四角塗りつぶし」で複数の島に跨がった島の線を結ぶ
    1. この際は黒色でマスクを適用しておく事。
  20. ベタ塗りレイヤーを複製(ワク塗りレイヤー)。合成モードは「通常」位置は一番下にでも。
  21. 枠線元レイヤー1をワク塗りレイヤーの真下へ持っていく。
  22. ワク塗りレイヤーに「下のレイヤで透明な部分は透明に」フィルタを適用。
  23. 枠線元レイヤー1の紫色を透明化(「描画色を透明に」フィルタが楽)
  24. 枠線元レイヤー1をワク塗りレイヤーの真上へ持っていき、レイヤーを結合。
  25. 「ワク文字レイヤー」を新規作成。合成モードは「通常」位置はワク塗りレイヤーの真上。
  26. 30〜40pxを目安に文字入れ。
  27. 「鉛筆(又は消しゴム)・塗りつぶし」でベタ塗りレイヤーに順次テクスチャを入れていく。消しゴムの濃さは大体150くらゐ。
  28. 「ベタ塗りレイヤー」の濃さを50%、「ワク塗りレイヤー」の濃さを80%に変更。
    1. ちなみに、今回ベタ塗りはA4二枚組が40%、A4四枚組が50%です。最初に公開した奴は35%で、これは薄すぎた。
  29. 「配置記号レイヤー」を新規作成。合成モードは「通常」位置は原版レイヤーの真上。
  30. 原版レイヤーから配置記号(「あ」とか「B」とかいふ奴)の部分をコピーし、配置記号レイヤーで丁度重なるように入れる。
  31. 「消しゴム・塗りつぶし」で配置記号レイヤーの余計な白色を消去。
  32. 「配置記号レイヤー」で更にネタを仕込んだり、クレジットを入れたり。
    1. 元レイヤーは元データが更新された際に差し替へるので、ここは基本的にいぢらない。
    2. ここら辺まで来ると気力がある時とない時の差が激しい。今回は突貫だった所為もあって力尽きた(^^;
  33. PNGデータとして保存。
  34. 以上を必要枚数繰り返し。
  35. PDF化。
  36. テスト印刷*2して微調整。
  37. サンプルデータの作成。
  38. ネットプリント登録。但し1ファイル2Mbyteまでなので、1枚づつPDF化する必要がある。
  39. 公開記事の作成(使ひ回し)
  40. 公開。
  41. ばたんきゅー

余談

ベタ塗りしてゐる時って何故かワクワクしますけど、何でかなーと思ってゐたらさっきやうやく判りました。多分シムシティ2000以降の影響でせうw どうせなら高速道路を走らせてくれw

*1:レイヤーといふものがある、といふ程度の知識はありましたが。他にもテクスチャをポリゴンの事だと信じて疑はなかったり(ポケモン脳)、マスクとアンチマスクの違ひが冗談抜きで分からなかったり……まあ、そんなやつでもこれくらゐは出来るやうになる、ということでひとつ。

*2:大体一枚当り5〜6枚くらゐテストしてゐます。正直これが一番痛い(^^;