風神録からの東方はより「シリーズ的」になった気がする

東方の一つの特徴として、一部の「共通項」を除いて前作から「繰り越さない」と言ふものがある。

一番わかりやすいのはイラストだらう。東方のイラストは、少なくとも紅魔郷以降、一度たりとも同じ画風にはならなかった(参考1 参考2) これは、神主が敢えてさうしてゐるとのことで(出典失念)システムや弾幕の雰囲気が今まで変ってきたのも、同じ理由によるものだらう*1 一作ごとに楽しみ方があって、だから合ふ合はないはあるのは当然の話といへる。

しかし、地霊殿で私が思ったのは、「今度の話はつなぎっぽいなぁ」といふ事。どうも、話の展開が次回作への布石っぽく感じられるのである*2

私は、イメージとしては紅、弾幕としては妖、ZUN節(謎)としては永が好きなのだが、風→地は今までからガラッと空気が変った上に、紅→妖のような劇的な変化が無かったので、ここから「次」を見ないことには、この二作を評価するのは早計かなといふ気がする。なんといふか、表題の通りよりシリーズ的になったといふか。

面白さとすれば紅魔郷妖々夢が今のところ最高だといふ思ひはある*3。ただ、だからこそ次回作がとても楽しみなのだとも言へる。

*1:だから「シリーズぢゃないよ」と神主は言ったわけで。

*2:実は今度のこみトレ(のおまけ本)では、そこの辺りの考察をあきゅんとこーりんにしていただくつもりなので、ご興味のある方は是非。新作発表がなければ、例大祭にも持って行く予定。

*3:私としては、風神録地霊殿も十分面白かったけどね。