コミュニティといふより議論の性質の差ではないか?

なんといふか、議論の性質そのものが違ふのではないかと思ふ。

2chの議論は「ディスカッション」であり、問題は当事者同士で解決されるもので、そのまとめサイトといふのは要するに「俺たちの結論はこれだ」といふものが多い*1。一方はてダの議論は「ディベート」に近く、当事者は意見を出すだけで、最終的には「真実はあなたの胸の中に」みたいな決着が多い。

まとめサイトは「答へ」がずばり書いてあるわけだから、パッと見たら確かに「成果」が残されてゐる様に見える。一方、はてダの記事は「俺はかう思ひます」しか書いてゐないから、答へを知りたい人にとっては「結局どうなのよ?」ともどかしい思ひを持つのではないだらうか。

つまり、読者が「結論」を求めてゐるのか「判断材料」を求めてゐるのかで、受ける印象が変ってくるのではないかと思ふのである。

とすれば、はてダを今後より良くしていくためには、議論を時系列・主張別に簡単に追へる仕組みが必要なのではないだらうか。Web1.x時代(謎)からあった某方面の徒委記のHTML議論リンク集のリンク集はその一つの解だと思ふが、もっと「はてな的」に上手くやれる方法*2があるのではないかと思ふ。

*1:若しくは全然議論になってないか。

*2:ある記事やキーワードについてのトラックバックを集約して表示するとか。でもこれだと時系列では追へるけど、立場の違ひが分かり難いよなぁ。