AT車を両足で運転する人がゐるらしい

元記事はかなり酷い出来なのであまり参考にならないが、AT車を両足で運転する人は結構多く、また一部では推奨すらされてゐるらしい。何でも、踏み間違ひを防ぐためだとか。

人間には利き手と同じやうに、利き足といふものが存在する。利き手のやうに右へ偏重してゐるわけではなく、利き足の割合は諸説がある。筆者のやうな右利きの人は、咄嗟の時生理的に右足を強く踏み込んでしまふ。といふことは、常に右足をアクセルにかけてゐる状態といふのは危険極まりないのではないだらうか。

といふか、そもそも思ふのだが、アクセルといふのは、踏み間違ひを起こすほど慢性的に踏み続けるものだらうか? 色々思ひ返してみたが、アクセルを常時踏んでゐる状態といふのは、高速か大通りを走ってゐるときくらゐで、後は鉄道のやうに一定速度まで力行*1した後はブレーキに足を置いて惰行*2してゐる。足は基本的にブレーキにかけられてをり、アクセルを踏むのは例外状態なのである*3




[2008年7月5日追記]
かなり誤解を招く表現をしてゐました。
ブレーキペダルに足をかけてゐるのは、いつでも人が飛びだしてきたときに急停車出来るやうに防衛運転を行ってゐるからであり、その必要がない状況(明らかに見通しが良く人がゐない状況や、大通りや高速道路など)ではどのペダルにも足をかけてゐません。
また『アクセルを常時踏んでゐる状態』といふのは、『アクセルを何度も連続的に踏む』といふ意味です。アクセルかけない時は矢張りどのペダルにも足をかけてゐません。
お詫びして訂正いたします。

みんなそんなにアクセル操作をしてゐるのか? それとも東京その他ではうちの地元より余程信号システムが発達してをり、どこでも青信号みたいな状態なのだらうか。或いは、徐行*4が指示されてゐる駐車場のやうな場所でアクセルを何度も踏むやうな行為に及んでゐるのだらうか?*5 それならそちらの方が余程問題である。


例によって話はそれるが、筆者はいつも東方をやるときにSFCコントローラ表記で「L」にボム、「R」に低速をセットしてをり、紅魔郷風神録でこれを間違へたことは一度もない。それは何故かと言ふと、ボムを使はざるを得ない状況においては、大抵低速精密移動を強いられてゐるからである。つまり、Rボタンを押しっぱなしにしてゐると、否が応でもLを押し間違へない。

一方、花映塚妖々夢をやる時は、システム上「Rを離してLを押す」といふ動作が求められることがある*6ため、こちらはかなり事故が多く、無駄に機を落とす要因となってゐる。人間工学的で中々興味深い事だと思ふ。

*1:【力行】アクセルを入れて加速させてゐる状態。(対)惰行・制動

*2:【惰行】アクセルもブレーキも入れずに慣性力だけで進んでゐる状態。自動車は鉄道と違って低速時の抵抗が大きく、またエンジンブレークもかかってゐるためすぐに減速するが、大抵その頃には赤信号にぶつかってゐる。(対)力行・制動 ※余談だが、自動車にも鉄道のやうな定速運行装置があるらしい。

*3:原付やフォークに乗るときは別だが。

*4:【徐行】車両等が直ちに停止することができるような速度で進行すること。

*5:AT車クリープ現象のため、ブレーキを踏まなければ勝手に低速で進む。

*6:永夜抄でもさうなのだが、あれはボムの数が多いので押し間違へても気にならない。