世代交代と引き継ぎ

年金記録の問題は超世代級長期データ管理という普遍的問題

例えば、自分がまとめたある仕様が100年後にどのように受け継がれているか想像してほしい。100年後は自分は当然居ない、引継ぎは少なく見積もっても5世代にわたり場合によっては数十世代過ぎていてもおかしくない。

そんな中で仕様は元の意味など失って様式として引き継がれるだけ。様式だから引継ぎにミスがあっても誰も気が付かない。設計者はとうの昔に死んでしまっているのだから現実の問題が発現するまで転載ミスですら誰も分からなかったとしても不思議では無い。そして問題が起こっても設計ミスなのかどうかも分からないのだ。

実際のところ、今から45年前の企業倫理なんて、法令遵守が声だかに叫ばれる現代から見れば信じられないやうなものだったやうで、それでも社会が回ってゐたのだから不思議な話である。

何も年金記録だけではなく、戸籍にしろ、もっと大きく言へば伝統技術や思想何てものは、戦前どころか戦後のスパンでも細分化されつつあるし(バブルの話ですら私にとっては第二次世界大戦と同列の『過去の話』である)、真面目に考へていくところではないかな。

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