例大祭6の新刊のまえがきに入れようとして失敗したまえがき

阿求日記は、阿求萌えな作者が阿求萌えな方々の為に創ったSS風考察です。あくまでも「風」なので、ヤマとかオチとかはありません(^^;

昨今の同人作品の出来は、インターネットやソフトウェアや印刷体制の充実もあって、一昔前では考えられない位進化したと思います。
しかし、阿求を主人公に据えた作品に限っていうと、私にとってはどうしても納得のいかないものが多い様に思えます。その大きな要因は、阿求が背負う寿命と転生の定めと、幻想郷縁起という使命、あたりだと思ってます。
物語として面白い場合も多く、私も楽しく読ませてもらっているのですが、場合によっては「阿求は薄幸でなくてはならない。シリアスなのが当たり前」って感覚が何処かにある様に見えるのです。そう見えるのは、あれだけみんなが呑気気ままにやってる幻想郷の中で、何故、阿求だけ過酷な生を送らなければならないのだろう?と思うからです。

仮に今の阿求から幻想郷縁起を取り上げてしまえば、もう阿求の生きる意味はなくなって、あとは生ける屍の様な余生が待つだけなのでしょうか。
答は否です。
何故なら、阿求は九代目の御阿礼の子。そしてこの「九」にはちゃんと意味がある。東方プロジェクト第九弾『東方花映塚』――そのおまけ.txtに書いてあるではありませんか。

『そう、明るく楽しい死後の生活を送る為に』

そのために阿求に課せられた使命は一つや二つではない。妖怪は自分の都合しか、人間は目先の生活しか、慧音は歴史しか、霖之助は道具や技術しか見ていません。人と妖怪の関係を、誰よりも永く誰よりも深く見続けた阿求だからこそ出来る事は、山のようにあるはずです。単に縁起を書く事だけが人生の目的にすり替ってしまえば、映姫様も転生を認めたりはしないでしょう。
使命を忘れず、使命に囚われない事。簡単な様で難しい話です。でも大丈夫、そんな時は彼女の言葉を思い出しましょう。

       \  / 
        ●  ●
       " ▽ " 
   この幻想郷では、常識に
   囚われてはいけないのですね

でも弾幕風神録の頃より凶悪なのがなんともかんとも(苦笑)

……とまあ、早苗さんもああ仰っている通り、色々な背景を持ちつつも今は気楽に生を楽しむ、それが幻想郷流でありましょう。
そんなこんなで本作では、求聞史紀やエンディングテキストを読み返して原点に返り、シリアス分を抑えて奇抜な二次設定も避けて、本来の東方のまったり具合を追求してみました。
東方の原作が描く幻想郷の風景を、私なりに解釈したらこうなるだろう、という気で創っています。
SS風考察、と謳っているのはそういうことです。勘違いしないでいただきたいのは、普通のまったり話を書きたくて創ったわけではありません(^^;*1 そんなこと言うくらいなら、私なら三月精買います。わざわざ創りません*2
「やっぱ、二次創作は妄想を爆発させた物の方が面白いと感じていたい」

どこまで本気なのか知れない作者の謎考察が随所に散りばめられておりますので、「それなんてキバ○シ?」とツッコミながら読んで貰えれば幸いですw

阿求ちゃんの萌え絵は何処ーとか、AQN爆笑エピソードは無いのーとか、SSには緻密な心理描写がーとか、エロがーとか(そんな人居るのか(^^;?)思ってる方は、他の方の作品の方が大変素晴らしく出来ているので、この作品には合わないかと思います(ぉぃ) どちらかというと、この文章はどっかで見たことがあるなぁと感じた方に向いているかと。

もちろん、読んでいただける方は、なんにも理屈なんか気にしないで楽しんでくださいね(^^; こういうこと考えるのは私ぐらいです*3

なお、阿求の魅力が引き出せてないとか、描写が単調とか、語彙が乏しいとか、は何のこだわりもあるわけではなく、ただ単に実力が足りないだけです。申し訳ございません(汗)次回以降、回を重ねることに少しずつ改善されて欲しいものです(他人事の様に(^^;)


何で書けなかったって、まあ単に長すぎるってのもあるんですが、実際このSSで阿求に萌えられる人は相当訓練されたヲタくらいだからです。どちらかといえば考察好き向けですね。私にとっての阿求は考察好きなのです。
ただ、普通の考察では「俺解釈」を極力排除するのが普通ですが、そこはSSですので「如何に原作と矛楯しないように、それでいて原作の世界観を膨らませるような俺解釈を書けるか」ってのがテーマになってます。
でもまあ、割と上級者向けです。てへ★

*1:私が書くより、他の人が書いてくださった方が100兆倍面白いはず。

*2:いやまあ、買ってますけどw

*3:定説