HTML5.xの解説の邦訳2

去年の今頃にでてゐた解説が最新版になった模様。去年も言及してた。文体が何か懐かしい。

とはいへ、改めて読み返してみると、そこまで複雑化したわけではないなと思ひ直した。APIだのパーツだのを本家の方で利用するつもりは更々無いが、解釈が整理されたと言ふ点では評価して良いのかも知れない。
取り敢ず、去年の記事は一旦白紙に戻して、改めて雑感を並べてみた。

article要素の追加
section要素やhn要素との関連性が謎。
aside要素の追加
ページの主題とあまり関係のない内容って広告の事? そんなものわざわざ指定する人ゐるの? デフォルトで非表示にしたいけど。
nav要素の追加
ここでいふナヴィゲーションって目次のことで良いのかしら。それともaccesskey属性リスト? それともパンク屑リスト?
output要素の追加
samp要素との使ひ分けが謎
link要素にsizes属性を追加
この属性はrel属性の値iconと組み合わせ、参照するアイコンの大きさを指定するために利用されます。っていふけど、それってHTML文書が指定しなきゃならないの事なのだらうか。
ol要素にreversed属性を追加。降順の明示が可能に
むしろ今まで何故無かったのが不思議なくらゐ。
data-*属性の追加
ページ作成者が好きに定義することのできるらしい。今class属性でやってゐる事を改めた、といったところか。
b要素は文章において(略) i要素は文章において(略) small要素は、脚注や法的条項などの細字部分を表すようになりました。
慣例的な表現に意味を付加するといふ方向。現状追認といった感がある。
acronym要素の削除
多大なる混乱を引き起こしたことからといふ理由が感慨深い。
link要素とa要素のrev属性とcharset属性が削除
結局rev属性って何だったんだらう。
table要素のsummary属性が削除
個人的には一番驚いた。今までアクセシビリティ的には強く推奨されてゐたのにねぇ。
td要素とth要素のaxis属性とabbr属性が削除
テーブルについてのアクセシビリティは随分簡略化される模様。
charset属性を持つmeta要素は、文書の先頭512バイト以内に記述さなければならない
挙動を考へれば真っ先に記述すべき。
ruby, rt, rp要素の追加
おk。
q 要素が再び変更され、引用符はユーザーエージェントが挿入するものという前の定義に戻されました。
なんでやねん! 引用符のやうな文章記法的なものはマーク付けで対応すべきではないだらうに。dialog要素の括弧とかどうすんだよ。ulの連番にしてもさうだが、スタイルが無効化された時に意味が通じなくなるやうな仕様はをかしい。ruby要素との整合性も立ってないぢゃないか。li要素のvalue属性とか、ol要素のstart属性とか、徒に混乱を招きかねない仕様は止めるべき。