都産貿の同人イベントにおいて、18禁作品の頒布基準が出来たらしい

内容についての詳しい話はまいさんの記事が参考になると思ひます。

同人イベントについての明確な基準が出来たと言ふのは、つまり都産貿としてはこれからも同人イベント開催を受け入れるといふ意思の表明とも取れます。さう考へれば、むしろ歓迎するべきではないでせうか。

さて、一番の懸念であるゾーニング(区分け)対策の件。概要としては大きく3つの選択肢があり、

1.イベントそのものを18禁とし、入場時に身分証を確認する。
ストリップ劇場などの風俗店と同じ対応。
2.一部を壁等で仕切り、そこから入る人へは身分証を確認する。
大きなビデオ屋や本屋と似た対応。違ふのは入口での確認を義務化してゐるところでせうか。
3.全ての18禁作品をビニール等で個別梱包の上、区別陳列し、対面での身分証確認を徹底する。
上二つがスタッフ側の対処であるのに対し、こちらはサークル側に要請される対処。現実として仕切りが難しい場合、これしか選択肢がないといへます。
個別梱包と言っても、『不透明』とか『密封』とは書かれてゐないので、100鈞の簡易透明ビニール袋を大量に購入し、セロテープ又はホッチキスで綴じる程度でも問題ないと思はれます。これなら、100部以下程度のサークルにとっては、ペーパーを挟む+α程度の負担で済みさうです。1000部とか10000部を頒布するサークルにはかなりの負担になりさうですが、段ボールに入れたままで、頒布する際にビニールに入れて渡す……ってのは、多分駄目でせうね。となると、人海戦術しかないだらうなぁ*1

と言ったところのやうです。
少なくとも、自分は18禁の作品を頒布してゐる・購入してゐる、といふ自覚を参加者に促すといふ点で、この対応は悪くないと私は思ひます。何処ぞの議員委員会みたいに、「よく分からんから取り敢ず法令で禁止しよう」なんて話をし出すよりは余程建設的でせう。

*1:印刷代が安くついてゐる分、頑張ってね、としか……。